サムスン裏金疑惑:「中央日報分離は偽装」>概ね正解でしょ
- 2007/11/27
- 20:38
2007/11/27 中央日報
サムスン裏金疑惑:「中央日報分離は偽装」
サムスン・グループでグループ戦略企画室法務班長を務めたキム・ヨンチョル弁護士は、同グループの傘下企業がサムスン物産の海外法人を通じて物品を仕入れる際、その価格を水増しするという手口で、2000億ウォン(約230億9000万円)以上の裏金をプールしてきた、と暴露した。
キム弁護士は26日、ソウル市東大門区祭基洞のカトリック教会で4回目となる記者会見を開き、「このような手口でプールした裏金のうち、少なくとも600億ウォン(約69億2000万円)が、サムスン・グループの李健煕(イ・ゴンヒ)会長の妻、洪羅喜(ホン・ラヒ)サムスン・リウム美術館長らによる美術品の購入に充てられるなど、李会長のポケットマネーのように使われてきた」と語った。
一方、サムスン・グループの裏金疑惑について捜査している特別捜査・監察本部(本部長:朴漢徹〈パク・ハンチョル〉検事長)はこの日、同グループ関係者ら8、9人に対し出国禁止の措置を取った。その対象には李健煕会長や、息子の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン・グループ専務、金仁宙(キム・インジュ)戦略企画室社長、李鶴洙(イ・ハクス)サムスン電子副会長らが含まれているという。
特捜本部は「キム・ヨンチョル弁護士が26日に暴露した疑惑についても捜査の対象と考えている」とコメントした。また、朴漢徹本部長はこの日、「経済界のムードについても考慮するのか」という質問に対し、「法と原則に従って捜査を進めるだけで、それと関係ないことはまったく考慮していない」と強調した。
キム弁護士は記者会見で、「洪羅喜館長や新世界グループの李明熙(イ・ミョンヒ)会長、李在鎔専務の義母のパク・ヒョンジュ氏、中央日報の洪錫炫(ホン・ソクヒョン)会長の妻シン・ヨンギュン氏らが、2002年から03年の2年間だけで高価な美術品を約600億ウォン分購入していた」として、購入した美術品の内訳を公開した。また、「洪羅喜館長はサムスン・グループの構造調整本部に随時連絡を取り、美術品の購入代金を支払うよう求めてきた。美術品の購入に使われた金はみな構造調整本部の財務斑が管理している裏金だ」と述べた。
さらにキム弁護士は、「李健煕会長の親族の資産のうち、相当部分が構造調整本部などサムスン・グループの社長団の名義となっている」とし、10人余りの社長団メンバーの名前を公開した。だがこれに対し、同グループは「すべて事実無根であり、裏金のプールはまったくやっていない。法的な対応を検討していく」と反論した。
キム弁護士はまた、「中央日報のサムスン・グループからの分離は、李健煕会長の持ち分を洪錫炫会長名義に変更したように見せかけた“偽装分離”だ。わたしが99年に秘密契約書を作成した」と主張した。一方、中央日報はこれに対し、「グループからの分離は公正取引委員会の監督と承認のもと、合法的に行われたものだ。虚偽の暴露について法的な対応を取る」と表明した。
http://www.chosunonline.com/article/20071127000070
いくらかでも韓国のことを知っている日本人なら、何を今更、というところでしょうね。
IMF危機の後の財閥改革で韓国の財閥が変わった、などと考えているのは一部の経済学者だけでしょう。相変わらず韓国の財閥はグル-プ間の株式持合いにより、創業家が少数の株式で全体を支配していることに何の代わりもありません。手放した企業はほんのどうでもいいようなものばかりです。
財閥と言う名を使っていても韓国の財閥は、株式持合いなどの点でむしろ戦後日本の企業グループに似ていますね。違うのは企業グループにはもはや支配者たる自然人がおらず、法人支配になっていることでしょう。
むろん日本にも韓国の財閥に似たグループは存在します。堤氏の西武グループなんかがそれですね。もっとも堤氏の専横ぶりが災いして解体の憂き目にあいましたが。やはり日本では金だけの成り上がりというのは存続しにくいようですね。その点、韓国は右を見ても左を見ても成り上がりしかいないから(笑)。
それでも韓国の財閥の裏金なんてのは堤氏とは桁が違いますね。その裏金の一部から支出した政治資金の余りが数百億円になるんだから。日本人には想像もできない世界です。
情報がスムーズに流通しづらい社会では噂が早くしかも正確に伝播するものですが、歴代大統領の不正資金疑惑、親族による汚職疑惑、いずれも在任当時から噂として流れていて、退任後または政権末期に事実であることが確認されましたね。
財閥の疑惑についても噂はほとんど真実と考えてもいいんじゃないの?どのくらい明らかにされるかはわからないけど。