野球：SKの日本人コーチ三人衆が見た韓日の違い＞同列に論じるのが間違っているが

2008/3/25　朝鮮日報

野球：SKの日本人コーチ三人衆が見た韓日の違い

左からSK福原峰夫守備コーチ、伊勢孝夫打撃コーチ、金星根監督、加藤初投手コーチ。／写真＝キム・ヨングク記者

 

　「今も日本の野球から学ぶことが多いのですか」

　24日昼下がりの仁川文鶴野球場。韓国プロ野球SKワイバーンスの金星根（キム・ソングン）監督（66）に対し、打撃・投手・守備のコーチ3人全員を日本人にする必要があるのかと質問を投げかけると、金監督はにっこりと笑いながら、「全員を元メジャー選手にしたいという思いもあった」と意外な発言を行った。学ぶべきことがあれば、国籍や人種はまったく関係ないということだ。

　金監督は「重要なのは、ロッテの監督やうちのコーチは韓国よりも競争の激しいメジャーリーグや日本のプロ野球を直接経験したという点。発想の違いが刺激となって、クリエイティブな変化をもたらしてくれるということです」と述べた。

　伊勢孝夫打撃コーチ（64）、加藤初投手コーチ（59）、福原峰夫守備コーチ（51）ら、SKの日本人コーチたちは監督も十分務まるほどの華麗な経歴を持つ。伊勢氏は昨年までイ・スンヨプの指導を行うなど、巨人の打撃コーチだった。ヤクルトのコーチ時代は3回のリーグ優勝と2回の日本シリーズ優勝も経験した。加藤氏は15年間の巨人での現役時代に2回の日本シリーズ優勝を経験し、ノーヒットノーランを含む通算141勝113敗の記録を持つ。福原氏はオリックスと中日でイチローや福留孝介の守備を指導した。

　日本人コーチが見つめる韓国野球と日本野球の違いは何か。「意外なようだが日本の方がハングリー精神が強い。同じようなレベルの選手があまりにも多いため、自ら生き残る方法を探らなければ淘汰されますから。韓国選手の方が練習メニューはしっかりとこなしますが、自分から何かを生み出すことはしません」「適者生存の論理の中で、日本の投手たちは変化球のバラエティーと制球力を高めてきました。それに対してバッターも、スイングのスピードや正確さを向上させました」「結局は正確さの違いです。韓国と日本は実際のところそれほど違いはありません。パワーは韓国の方が上だと思えることもあります。しかしテクニックの微妙な違い。それが正確さです」

　韓国はヤグ、日本は野球、米国ではベースボールと呼ぶ。金監督は「3カ国にレベルの違いはあるが、同じものもある」と語る。「新しい発想で積極的に、毎シーズンごとに新しいチームを作り出す球団が強いチームとして生き残るということ。それが共通点です」

http://www.chosunonline.com/article/20080325000043


　韓国プロ野球の草創期に多くの在日選手が海峡を渡りましたが、コーチとして渡った在日もいました。元南海の山本忠男ですね。
　作戦のコンピューターという触れ込みで期待されていたのですが、当時の韓国野球は投げて打つだけ、というレベルでしたから、在日選手はともかくコーチは全く不要の存在で文化的軋轢もあり、すぐに姿を消しました。

　
　今でも基本的には変わっていないようですね。日本の野球から学ぶことはあるのか？という記者の問いかけなんか最たるものでしょう。
　WBCで予選とはいえ日本に勝ったことが勘違いさせてしまったかな？アジア大会でプロが日本の学生や社会人に負けたことは忘れているようだけど（笑）。

　＞意外なようだが日本の方がハングリー精神が強い

　この指摘は言われてみればその通りですね。野球の裾野が違いすぎます。
　韓国ではスポーツは一部のエリートがやるもので、誰でもレベルに応じて楽しめるものではありません。日本なんか軟式まで発明して草野球の広がりでは確実にアメリカを超えますからね。軟式はアメリカにも輸出されていますし。

　韓国で野球部のある高校は40幾つ、大学では20足らずでしょう。日本の高校は4000以上、大学でも300以上ですから人口・国力の差以上のものがあります。
　中には野球に特化したような高校もありますが、去年の甲子園を制したのは田舎の公立高校でした。将来は会社員か公務員か教師になるような選手が将来プロ野球のスターになるであろう選手に勝てるのです。

　日本の野球選手はそういう環境で揉まれて、その中のごく一部がプロに進み、その間で更に競争があり、外人選手との競争もあるのです。
　競争相手が圧倒的に少ない韓国選手よりハンングリーになって当たり前ですね。

　韓国野球を北米でたとえるとカナダかメキシコといったところでしょう。時にアメリカ代表に勝つことがあるにしろ、誰もカナダやメキシコの野球とメジャーリーグを比較しようとは思いません。

　張本でも韓国が日本に追いつくのは無理、と言っているのですから。




　天気がいいから日光浴しなくちゃ