「創氏改名」に込められていた意図とは＞そんなことは言っていない、かな？

2008/8/31　朝鮮日報
「創氏改名」に込められていた意図とは



【新刊】水野直樹著、チョン・ソンテ訳『創氏改名』（山のように）　

韓国では人の名前を「姓名」というが、日本では「氏名」という。なぜこうした違いが生じたのか。もう一つの疑問は、日帝時代末期に朝鮮総督府が強要した「創氏改名」で、なぜ「氏」は「創」られ、「名」は「改」められたのか。「創」とは「存在しないものを初めて作り出す」という意味で、「改」は「既にあるものを別のものに変える」という意味の言葉だ。

 

　この疑問を解くためには、「創氏」の古い概念から調べてみる必要がある。そもそも中国古代において、「姓」とは同じ血族を区分するために使われた称号であり、やや後に出現した「氏」は、一つの姓から分かれた系統（支派）の区別のために新しく使われた称号だった。例えば、戦国時代の楚の国の詩人・屈原の「屈」は、姓ではなく氏だった。

　しかし戦国時代に家門の伝統が弱まり、姓と氏の区別は徐々に消え失せ、一つの概念となった。韓国で「姓氏」といえば、それはすなわち姓を指していた。一方日本での姓氏は、姓ではなく氏だった。親族を単位とするのではなく、一つの「家門」概念に似た「家」を単位としたもので、「家門の名前」のようなものだった。そのため日帝時代の日本人の目には、朝鮮には姓はあるが氏がないと映った。「創氏」というのは、存在しなかった「氏」を新たに作るという意味だったわけだ。

　日本の京都大で教授を務める著者は、まさにこの点から「創氏改名」の隠された意図がうかがわれる、と語る。単純に朝鮮人の名前を日本式に変えるにとどまらず、姓という「宗族」の単位を氏という「家」の単位に解体し、婦人や婿養子も同じ氏で呼ぶようにするなど、朝鮮の家族制度そのものを日本式に改変しようとしたのが、創氏改名だった。

　結局、すべての朝鮮人を宗族単位の先祖崇拝から引き離し、「天皇」の支配下に置くことを意図していた、というわけだ。

　このために各種の公権力が強制的に動員されたが、「内地人（日本人）」と朝鮮人の間には、決して同一ではない「差異の政治学」も微妙に作用していた、と同書は主張する。朝鮮人の反応も、一様ではなかった。例えば、朝鮮人高級官僚だった全羅北道知事ソン・ヨンモク、忠清北道知事ユ・マンギョムは、創氏を拒否した。「創氏改名」は、考えているよりはるかに複雑な問題だった、というわけだ。同書の原題は『創氏改名－日本の朝鮮支配の中で』。

引用ここまで



　水野直樹ねえ（笑）・・・・

　日本の左翼はある時期を境に反韓から親韓に転向しますが、韓国のニューライトはあまり彼らを信用しないほうがいいですよ。日本の歴史にほんの一瞬登場しただけの”天皇制”という見えない敵を相手に彼らは戦っているだけなんですから。

　最初の1行からして間違ってますから（笑）。たとえば戦前に兵隊を詰問するときなど、「官姓名を名乗れ！」というように相手の階級、名字、名前を聞きますね。官氏名と言わないのは単に語呂のせいかな。
　とにかく今の日本語では氏も姓も要するに名字の別名であり、普通に使う限り意味に差はありません。　

　もともと日本では”氏”といえば源平藤橘のことであり、徳川とか松平とかは地名にちなんで呼ばれた名字です。氏のほうがシナや朝鮮の姓に近いですね。それは氏族名のことですから。名字の方はヨーロッパの名字の起源に似ていますね。
　氏族などは今の、というか遠い昔に日本では実体を失っていますが、韓国では相当部分が嘘であるにしても社会的にも法律的にも存在しています。

　前にも書きましたが、族譜によると亡くなった作家の金達寿の先祖は新羅の金ナントカ将軍だったそうです（笑）。そんな調査能力があるんなら新羅や百済が倭に従っていたのも調査できそうなもんだけど？
　まあ文献上は明らかなんですが、朝鮮や日本の進歩的学者が認めないだけで・・・・

　ところで、この族譜というやつは女性を載せません。日本の戸籍と違い、結婚しても女性は相手の族譜に入れないんですね。当然記事にもある通り夫婦は別姓です。
　この夫婦別姓をもって韓国の夫婦関係は進歩的である、とのたまった進歩的女性がいましたけど（笑）。

　この記事が本の中身を正確に引用しているかどうかは分かりません。先日の大前氏のコラムについては朝鮮日報の特派員の捏造であると複数の読者の方から指摘を受けましたし。
　でも水野氏の本を買うほどの熱意もないので、一応正しく引用しているものとしますが・・・・

　最初の1行はともかく（笑）、＞日帝時代末期に朝鮮総督府が強要した「創氏改名」
　エンコリの韓国人並みですね（笑）。一応京大教授だと思ったんですが・・・・
　創氏については強制です。目的は＞婦人や婿養子も同じ氏で呼ぶようにするなど、朝鮮の家族制度そのものを日本式に改変しようとしたのが、創氏改名だった
　こんなものですね。しかし、日本は朝鮮を植民地にしたわけではなく、イングランドがウェールズやスコットランドをそうしたように併合したんです。
　従って朝鮮半島の住民は、いろいろ差別はあるにせよ日本人です。家族制度が全く違っていては管理に困るでしょう。戸籍がスムーズに運営できないじゃないか。　

　＞単純に朝鮮人の名前を日本式に変えるにとどまらず
　これも意図的なのか無知からくるのか知りませんが誤解ですね。そもそも改名については創氏と違って任意です。名前が太郎であろうがミョンバクであろうがジミーであろうが戸籍の管理には支障がありませんから。

　そもそも創氏にしろ日本風の姓にする必要などありませんでした。家族で、たとえば父親の姓を一家で名乗ることにして届け出れば受理されましたし、届出がなければ家長の姓が氏となっただけです。届出のあったものが設定創氏でなかったものが法定創氏と呼ばれます。

　繰り返しますが、設定創氏であってもわざわざ日本風の姓にする必要などなく、今までの姓を届ければそれでよかったのです。そういう姓で通した陸軍中将もいれば国会議員もいます。別に姓によるなんの差別も受けてはいません。朝鮮出身であることによる差別がなかったとは言いませんが。洪中将も華やかな実戦部隊の長にはなかなかなれませんでした。

　だいたい、＞朝鮮人高級官僚だった全羅北道知事ソン・ヨンモク、忠清北道知事ユ・マンギョムは、創氏を拒否した
　とありますが、史上例を見ない苛酷な植民地支配（棒）をしていた日帝が創氏改名に応じない知事などを捨て置くはずがないじゃないですか。彼らは朝鮮名をそのまま戸籍名にしたというだけです。

　うーむ、記事を読んでいるととても京大教授の本とは思えないな。韓国で翻訳されるときに歪曲され、書評の際にさらに捏造されているんだろうか？
　しかし、古田筑波大教授も、韓国では何も学ぶことがなかった、と言っているしな。韓国を研究し過ぎると学者は馬鹿になるのだろうか？

　


　箱の上なんか争うんじゃない！