ハイブリッド車：現代・起亜自が挑戦状＞拝啓プリウス様・・・・

2011/5/16　朝鮮日報 

ハイブリッド車：現代・起亜自が挑戦状

 

今月K5ハイブリッドとソナタ・ハイブリッド発売

 

この分野で先行するトヨタに挑戦

 

K5は1万1500台の販売を目標に

 

 

　現代・起亜自が独自開発したハイブリッド車をついに発売し、世界のハイブリッド車市場攻略に乗り出した。ハイブリッド車はトヨタが1997年に世界で初めて開発し、これまで世界で300万台以上を販売した。

 

　現代・起亜自は今月K5ハイブリッド（写真）を発売。今年の販売目標は1万1500台で、韓国国内で5500台、海外輸出6000台を目指し、来年はこれを2万台にまで引き上げたいとしている。現代・起亜自の徐春寬（ソ・チュングァン）取締役（マーケティング担当）によると、現時点で予約がすでに900台に達しているという。

 

　現代・起亜自は今月末からソナタ・ハイブリッドの販売も開始する予定で、これによってセダン型ハイブリッド市場に本格参入する体制を整えることになる。

 

　性能面では、ハイブリッド車で先頭に立つトヨタを凌ぐといわれる。特にK5ハイブリッドは燃費がガソリン1リットル当たり21.7キロに達し、ライバルであるトヨタ・カムリの19.7キロを6.6%上回っている。

 

　トヨタのハイブリッド車は100キロワットのモーターを使用するが、K5ハイブリッドは30キロワットのモーターを搭載しながら、トヨタ車に匹敵する150馬力を発揮する。モーターのサイズを小さくすることで車体を軽くし、それだけ燃費を向上させることができたというわけだ。

 

　また、トヨタ車は70キロ以上の高速走行では電気モーターが使用できないが、K5もソナタも、高速走行時でも電気モーターが使用できる。これも燃費が優れている理由だ。

 

　さらにカムリはニッケル水素バッテリーを使用しているが、K5ハイブリッドはより小型で性能も優れたリチウムイオンポリマー・バッテリーを使用している。このバッテリーはLG化学製で、現代・起亜自が行った耐久テストの結果、30万キロまで走行が可能だという。これほどの性能があれば、廃車までバッテリーを交換する必要はない。

 

　現代・起亜自はK5ハイブリッドの動力部の保証期間を「6年・12万キロ」とした。これはトヨタ・カムリの「5年・8万キロ」を上回っている。

 

　現代・起亜自で環境車システムテストチームのリーダーを務めるミン・ビョンスン氏は「それだけ品質に自信がある」と強調した。

 

　価格面でもK5はトヨタ車より安い。K5ハイブリッドは2925万ウォン（約218万円）から3195万ウォン（約238万ウォン）だが、トヨタのカムリ・ハイブリッドは韓国では4590万ウォン（約341万円）で販売されている。

 

http://www.chosunonline.com/news/20110516000014

 

引用ここまで

 

 

 

　郷土の英雄、山本五十六は海軍航空本部長の次に海軍次官に就任しました。同時期に陸軍次官だったのが東条英機です。次官会議で東条が新鋭の陸軍機の性能について滔々と論じていると山本が口を挟み

 

「ほう、君のところの飛行機も飛んだか。それは偉い」

 

　満座は爆笑に包まれ、東条は苦い顔をして沈黙したそうです。海軍機と陸軍機の性能には相当の差があり、巷では”海の荒鷲、陸の鶏”というのが常識だったんですね。

　この記事を読んでそのエピソードを思い出しました。確か阿川弘之の「山本五十六」に書かれていたかと。

 

　とにかく飛んでから、いや街中を走ってから”性能面では、ハイブリッド車で先頭に立つトヨタを凌ぐといわれる”・・・こういうことを書きなさいね。

　自動車評論家の国沢光宏も”改めてソナタのハイブリッドを分析してみたら、カムリのハイブリッドは完全にヤラれてしまっていることに気づいた。こらもう勝負になるまい”・・・とソナタ・ハイブリッドを褒めちぎっていますが、自動車評論家がカタログだけ読んで性能を評価しちゃイケナイでしょ。

　いや、事情は分かりますよ。たぶん国家ブランド委員会とか（笑）。

 

　そもそも韓国のハイブリッド車のカタログ性能なんか朝鮮日報でも信用してはいないのです。

 

　”トヨタ車は70キロ以上の高速走行では電気モーターが使用できないが、K5もソナタも、高速走行時でも電気モーターが使用できる。これも燃費が優れている理由だ”・・・国沢氏もここいらあたりの記述の怪しさは分かるんでしょ？

　何度も書きましたがガソリンエンジンなどの内燃機関はトルクが一定で回転数に応じて馬力が上がります。電気モーターは逆でして回転数に関わらず馬力がほぼ一定になりますから、特に低回転での効率では内燃機関に大きく優るんですよ。

　ですから連続した高速走行なんかでは内燃機関の方が効率がいいこともあるんです。実際に走った場合のK５とかソナタの燃費がどうなるか。

 

　それにねえ”さらにカムリはニッケル水素バッテリーを使用しているが、K5ハイブリッドはより小型で性能も優れたリチウムイオンポリマー・バッテリーを使用している”・・・どうでもいいけどカムリ・ハイブリッドは09年にオーストラリアで生産が始まった車だぞ。

　リチウムイオンで比較したかったらプリウス相手にやらんかい。

 

　まあ朝鮮日報の記事ですからどうでもいいんですが。”トヨタのハイブリッド車は100キロワットのモーターを使用するが、K5ハイブリッドは30キロワットのモーターを搭載しながら、トヨタ車に匹敵する150馬力を発揮する”・・・馬力というのは国際単位系（SI）ではありません。ヤード・ポンド法、あるいは尺貫法のようなものですな。

　しかしゴルフではヤード表示の方が馴染みがあり、一時メートル法で表示されてもヤード表示に戻ったように自動車のカタログでも未だにキロワット表示に馬力が併用されています。

 

　馬力も英系と仏系で若干の違いがありますが、日本では１馬力＝750ワット＝0.75キロワットという数字を長年使っていました。ですから100キロワットのモーターの出力を馬力に換算すると約133馬力です。30キロワットは40馬力ですな。

　このモーターの性能でカムリと同じくエンジンの出力をプラスして150馬力を発揮ねえ・・・・単純にエンジンの最高出力をモーターの出力に足すわけじゃないんですが・・・・どこでどういう無理な計算をしているのか私には分かりませんが。

 

　”現代・起亜自が独自開発したハイブリッド車をついに発売し、世界のハイブリッド車市場攻略に乗り出した”・・・世界は別にどうでもいんですがヒュンダイのドル箱たる国内で売れますかねえ。電気自動車の例もありますしねえ。

　ホルホルするのはハリウッドスターがアカデミー賞授賞式の会場にK５ハイブリッドで乗りつけるようになってからでも遅くはないですよ。

 

 

 

 

 

 

　あちこちにツクシが生えてきましてねえ。

 

　

　ツクシ誰の子・・・・・