持ち家世帯の10％が「マイホームプア」＞韓国、終わりだろ？

2011/5/23　朝鮮日報 

持ち家世帯の10％が「マイホームプア」

 

 

　マイホームを持っていながら、住宅ローンの支払いに追われ、家計が苦しい「マイホームプア」の世帯が、韓国で持ち家に住む1071万世帯の10.1％を占めることが現代経済研究院の分析で22日、明らかになった。

 

　現代経済研究院は、統計庁の2010年家計金融調査を基に、初めてマイホームプアの現状を推定した。同院は「1軒の持ち家に住み、マイホーム取得のためにローンを利用し、返済が生計の負担になっている世帯」を「マイホームプア」と定義した。

 

　今後、韓国銀行（中央銀行）が物価抑制に向け、利上げを実施した場合、マイホームプアの負担はさらに増えざるを得ない。現代経済研究院はローン金利が1％上昇すれば、マイホームプアの月平均ローン返済額が6.8％増え、109万3000ウォン（約8万3000円）になると試算した。既に担保付き住宅ローン金利は上昇基調にある。国民銀行は最近、譲渡性預金証書（CD）金利連動型の担保付き住宅ローン金利を2年ぶりの高水準の年5.2－6.5％に引き上げた。

 

　現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ研究委員は「急激な金利上昇で衝撃を受けないよう、利上げは緩やかに実施する必要がある。政府は（不動産）取引を活性化し、マイホームプア階層がローン返済のために自宅を売却しても、経済に衝撃が生じないようにすべきだ」と指摘した。

 

方顕哲（パン・ヒョンチョル）記者

 

http://www.chosunonline.com/news/20110523000005

 

引用ここまで

 

 

 

　アメリカで崩壊し、ヨーロッパでも次々に崩壊して行った不動産バブルが韓国ではなぜ崩壊しないんだ？と何度も書いてきました。

　政府や銀行・業界が必死で支えているのかマスコミが報道しない自由を享受しているのか・・・・とにかくバブル崩壊の現象と思われる事件には事欠かないんですけどね。

 

　この記事によりますと”住宅ローンの支払いに追われ、家計が苦しい「マイホームプア」の世帯が、韓国で持ち家に住む1071万世帯の10.1％を占める”・・・とのことですが、アメリカでサブプライム住宅ローン（低所得者向け住宅ローン）が崩壊した07年に朝鮮日報は”韓国の低信用者に対する住宅担保ローンの貸し出し規模は、住宅ローン貸出残高全体の12－13％を占め、米国（14％）とほぼ同じ水準にある”・・・との韓国銀行の報告書を引用してましたな。

 

　いいえ、別に当時は世界唯一の赤字の中央銀行だった韓国銀行の報告書など信用出来るはずも・・・・

　07年の記事を更に引用しますと

 

金融機関の種類別の、信用度が低い住宅担保ローンの規模は、銀行が19兆ウォン（約2兆3000億円）と住宅ローン貸出残高全体（217兆ウォン＝約26兆円）の9％にとどまっているのに対して、保険会社、貯蓄銀行など非銀行系金融機関の場合、同貸出残高（59兆ウォン＝約7兆1410億円）の25.4％を占める15兆ウォン（約1兆8150億円）に上っていた。

 

　ということでした。そして”住宅ローンの延滞債権のうち、90日以上の延滞比率は韓国が50－70％で、米国（19.4％）よりはるかに高い。このため、住宅ローンの不良債権化が進んだ場合、米国に比べ問題解決が困難な状況に陥る可能性がある”・・・ということだったんですが、韓国はどうやって危機を脱出したんでしょうかね？

　何しろ今現在ローンの返済に苦しむ世帯が1割に過ぎないわけですから。

 

　理由の一つには昨年の”政府が大韓住宅保証を通じ、売れ残り住宅を購入し、建設業界の負担を軽減させる”・・・という対策なんでしょうね。アキヒロ君は建設業界出身ですから。

 

　それでも”貯蓄銀行など非銀行系金融機関の場合、同貸出残高（59兆ウォン＝約7兆1410億円）の25.4％を占める15兆ウォン（約1兆8150億円）に上っていた”・・・というほど小規模金融機関は住宅ローンに傾斜していたのですし。

　いや、それどころじゃないですな。不動産開発業者にも身の丈を超えたプロジェクト・ファイナンスとやらで膨大な不正融資をやって次々に破綻していたのですから。

　しかもプロジェクト・ファイナンスの8割は貯蓄銀行の大株主の事業であったという・・・・・

 

　アメリカのサブプライム・ローンの証券化手法も相当にヒドかったですが、韓国の場合は何と言っていいのか・・・・まあ李朝の伝統としか。

 

　とにかく破綻する時は日本に迷惑をかけないように。

 

 

 

 

 

　一人ならゆっくりと寝られるし。