韓国の「生活の質」、ＯＥＣＤとＧ２０で下位圏＞上を見るな

2011/8/22　中央日報

韓国の「生活の質」、ＯＥＣＤとＧ２０で下位圏

 

 

　所得がある程度の水準に達すると生活の質に対する満足度は増えにくくなるという「イースタリンの逆説」が大韓民国にも適用されるのか。

　韓国の「生活の質」が経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）と主要２０カ国（Ｇ２０）に含まれる３９カ国で下位圏にあることがわかった。２０００年代に入り韓国の表面的な経済指標は良くなったが、国民一人一人の満足度はこれに追いついていないということだ。

　企画財政部は２１日に明らかにしたところによると、韓国開発研究院（ＫＤＩ）は最近「韓国の国家競争力分析体系開発」という報告書をまとめた。国家競争力指標を大きく▽成長動力▽生活の質▽環境▽インフラの４種類に分け１５の中分類、５０の小分類指標を開発して項目別に順位を付けた。指標のデータはＯＥＣＤと国連、世界銀行などの２００８年資料を活用した。

　これによると２００８年基準で韓国の「生活の質」は２７位で、２０００年と同じ順位を維持した。「分配」「経済的安全」など大部分の小分類指標で下位圏だった。特に国内総生産（ＧＤＰ）に対する社会支出比率で評価する「社会支出」では３１位を記録し比較可能な国の中で最も低かった。

　生活の質順位は社会的福祉システムが整備されている欧州の国が上位を占めた。相対的に市場経済を重視する韓国をはじめ米国・日本・英国などは順位が低かった。

　一方、他の競争力指標は中位圏を維持した。成長動力分野は１７位、環境は１４位、インフラは１９位だった。２０００年にはそれぞれ１５位・１３位・１９位だった。

　報告書は「この２０年間に韓国は１人当り国民所得が急激に増加したが生活の質に対する満足度は停滞しており、“イースタリンの逆説”が適用される」とし、「成長と社会統合、成長と環境の調和を作り出す発展戦略の摸索がより切実だ」と指摘した。

◆イースタリンの逆説＝所得が一定水準に達し基本的な欲求が満たされると所得の増加が幸福に大きい影響を及ぼさないという理論。１９７４年に米国の経済学者リチャード・イースタリンが主張した。

 

http://japanese.joins.com/article/002/143002.html

 

引用ここまで

 

 

 

 

　”韓国開発研究院（ＫＤＩ）は最近「韓国の国家競争力分析体系開発」という報告書をまとめた”・・・ああ、韓国国内での報告なんですね。それじゃあ間違っているに決まってますが・・・

　とりあえず”イースタリンの逆説＝所得が一定水準に達し基本的な欲求が満たされると所得の増加が幸福に大きい影響を及ぼさないという理論”・・・韓国人の生活が”基本的な欲求が満たされる”という状況にあるかどうかがまず疑問なんですが。

 

　とりあえず昨年の朝鮮日報の記事によりますと韓国じゃ”退職後も公的年金の恩恵に浴すことができない中高年者（55歳以上）は4人中3人の割合に達し、平均所得は月30万ウォン（約2万1500円）程度”・・・ということですしね。

 

 

 

　韓国の年金制度はまだ新しく、1988年に始まったばかりですし、最初の受給者が出たのが2008年のことなんですが、これじゃ韓国の高齢者世帯の相対的貧困率がOECD平均の3.5倍になるのも無理はないかと。

　だから”最近5年間、韓国で栄養失調で死亡した人は、一年平均125人に達することが明らかになった・・・特に70歳以上高齢者の栄養失調死亡比率は、2004年52.4%から2008年67.6%に毎年高まり”・・・なんて実情があるんですし、”国民の最優先基本権の食べる権利が、まともに保障されているのか、大々的な実態調査を行わなければならない”・・・などと息巻く議員もいるのです。

 

　いやいや、国民の食べる権利なんて言ったって・・・・飽きるほどエントリしてきたけど、韓国には数十万人の欠食児童が今でも存在するんだし。

　要するにノータリン、じゃないイースタリンの逆説がどうのこうの言ったって韓国には”所得が一定水準に達し基本的な欲求が満たされる”・・・という前提条件がまだ満たされていないんですね。

 

　だから”この２０年間に韓国は１人当り国民所得が急激に増加したが生活の質に対する満足度は停滞しており、“イースタリンの逆説”が適用される”・・・こういう結論を導き出すのはちょっと・・・・

　一人当たり国民所得というのは要するにGDPを人口で割っただけの数字です。韓国はノムたんがやたらと、成長より分配！という政策を進めようとしましたが、規制を嫌った財閥は国内より海外に投資し、”2009年までの10年間に中小企業は347万人の雇用を創出したが、大企業による雇用は逆に49万人減少した”・・・という状況になっているのです。

 

　その数少ない大企業の雇用は、たとえば現代自動車では”定年退職者や勤続25年以上の社員の子供を優先採用”・・・しろと労組が主張していますしねえ。

　韓国社会は実質的には北と同じ身分制社会である、と何度も書いてきましたが進歩的（なはずの）労働組合が実証してくれるとは・・・・・

 

　要するに着々と南米型社会・・・・金持ちと貧乏人しかいない・・・・に近づきつつある韓国で平均的統計数字を用いて社会を論じても無意味であるという・・・・

 

 

 

 

 

 

　ウチは大丈夫かニャ？